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【玉井健二プロデュース】スタジオポノック長編アニメーション最新作『屋根裏のラジャー』、agehaspringsが劇伴制作を担当

【玉井健二プロデュース】スタジオポノック長編アニメーション最新作『屋根裏のラジャー』、agehaspringsが劇伴制作を担当

OVERVIEW

スタジオポノック長編アニメーション最新作『屋根裏のラジャー』の劇伴制作を、玉井健二プロデュースのもと、agehaspringsが担当しました。
agehaspringsグループの多数のクリエイターが参加しています。

  • 本作のプロデューサーは、スタジオジブリ作品『かぐや姫の物語』『思い出のマーニー』のプロデューサーとして携わり、アニメーション制作会社スタジオポノックの代表取締役プロデューサーを務める西村義明
  • 監督は、『火垂るの墓』『千と千尋の神隠し』『もののけ姫』『かぐや姫の物語』など数々のスタジオジブリ作品でアニメーターとして中核的役割を担った百瀬義行
  • 寺田心、鈴木梨央、安藤サクラ、仲里依紗、杉咲花、山田孝之、高畑淳子、寺尾聰、イッセー尾形など、日本を代表する豪華俳優・声優陣が、本作のキャラクターに命を吹き込む
  • 英国の詩人A.F.ハロルドによる本映画の原作「The Imaginary」は、イギリス文学協会賞受賞をはじめ、ケイト・グリーナウェイ賞、カーネギー賞等にノミネートされ、海外の各有力メディアからも絶賛された作品

スタジオポノック長編アニメーション最新作『屋根裏のラジャー』

イギリスの詩人・作家のA.F.ハロルドによる「The Imaginary」を原作とし、誰にも見えない少年・ラジャーを主人公に、想像から生まれたイマジナリーフレンドたちによる現実と想像が交錯する世界で繰り広げられる大冒険を、スタジオポノックの圧倒的なアニメーションで描いた超大作。

本作の劇伴プロデュースを玉井健二が担当し、agehaspringsグループから森真樹、長橋健一、井上栞、岡本剛、古賀頌哉、武藤勇斗が制作に参加しています。

agehasprings公式YouTubeチャンネル “みんなの知らない音楽の裏側”では、ストリングスのレコーディング密着映像と共に劇伴制作の裏側をご覧いただけます。

▼【劇伴制作の裏側】映画『屋根裏のラジャー』/「子どものイマジネーションの世界」という難題をどのように表現していったのか


玉井健二&agehaspringsが手掛けた劇伴に寄せられたコメント

◆プロデューサー:西村義明

 子どもが想像した世界と、彼らが想像したイマジナリーフレンドを描きながら、大人の心にも響く真実の物語を描くという難題に、玉井さんとagehaspringsの皆さんと一緒に挑戦できたことは、私たちにとって幸福な出来事です。
深夜にまで及ぶミーティングを重ね、玉井さんチームと思いを一つにでき、心強い味方を手に入れたような気分でした。
 映画で描かれる子どもたちの想像は、多分に彼ら自身の無意識が作り出したものです。となれば、子どもの想像の振り幅が無限であるように、我々の音楽の振り幅も従来の映画音楽と異なり、大きく或いは大きすぎるくらい変異するものとなります。しかし、それは危険をはらみます。ともすれば構成と流れの欠如したバラバラな音楽の羅列にもなり得るからです。
 しかし、「屋根裏のラジャー」の映画音楽には、確かにしっかりと一本の道が通っています。それは、玉井さんの構成力に寄るところが非常に大きい。時にバカバカしく、時に優しく、しかし怖く、突き放し、最後にはすべての生をまるごと抱擁するというような、一見バラバラな志向を持った場面の一つ一つが、音楽と共に次第に一つの道を見つめはじめます。
 私たちが生きるこの世界はバラバラな人間たちの、バラバラな想像と現実でできていますが、そこに存在して欲しい一筋の希望の共鳴のようなものを、玉井健二&agehaspringsの音楽が実現してくれました。素晴らしい映画音楽の誕生を、ラジャーやアマンダ達も喜んでいると思います。有難うございました!

We are fortunate to have had the opportunity to work with Mr. Tamai and members of agehasprings to tackle the difficult task of portraying a world imagined by children and their imaginary friends, while at the same time telling a true story that will resonate with adults. It took many long late-night meetings with Mr. Tamai’s team to unite our thoughts, and once united we had a reassuring ally on our side.
The children’s imaginations depicted in the film are mostly products of their own unconsciouses. As the range of a child’s imagination is infinite, the range of our music, unlike that of conventional film music, could vary greatly as well, or even too greatly. However, this is also fraught with danger as such wide variance can lead to a disjointed musical sequence lacking structure and flow.
The music of “The Imaginary” has a solid path indeed, highly due to Mr. Tamai’s compositional skills. The seemingly disparate scenes, sometimes silly, sometimes tender, yet scary, pushing away and finally embracing all of life in its entirety, gradually find the single clear path with the music.
This world is comprised of various people with diverse imagination and reality, yet Kenji Tamai & agehasprings developed music with resonance of a ray of hope. I am sure everyone including Rudger and Amanda are happy with the birth of this splendid music. Thank you very much!

Yoshiaki Nishimura, Producer of The Imaginary

<西村義明>
映画プロデューサー。 02年スタジオジブリに入社。宮崎駿監督初のTVCM『おうちで食べよう。』シリーズ(04)から製作業務に関わり、次いで『ハウルの動く城』(04)、『ゲド戦記』(06)、『崖の上のポニョ』(08)の宣伝を担当。その後『かぐや姫の物語』(13/高畑勲)や『思い出のマーニー』(14/米林宏昌)でプロデューサーを務め、二度の米国アカデミー賞にノミネート。2015年4月、アニメーション制作会社スタジオポノックを設立し、代表取締役兼プロデューサーを務める。『メアリと魔女の花』(17)スタジオポノック短編劇場『ちいさな英雄』(18)、『Tomorrow’s Leaves』(21)をプロデュース。

◆監督:百瀬義行

登場するキャラクター達の個性を引き立てながら音楽と音響がそのシーンの方向性を示し演出を支えてくれています。
私事ですが音楽は趣味としてジャンルに捉われず聞いていますが、今回、上がってくるデモを聞き感想と意見を整理していく中でつくづく思ったのは、どのジャンルであれオルタナティブなものが好きなんだなと自分の好みを再認識したことでした。この映画で扱っている題材が想像力であることも関系してるのでしょう、既成概念に捕らわれない自由な発想の音楽であって欲しいと思いました。
そんな中バンティングのデモを聞いたとき、キタッ!と思わせる手応えを感じました。
バンティングの常人には理解しがたい異様な凄みが音から出てました。
曲もさることながら映画全体を通しアレンジも冴えていて感性を刺激します。
キャラクターに感情移入しながらストーリーを楽しむ大きな一翼を音楽が担っている例として、エミリーの飛翔シーンは一観客として好きです。

The music and sound of The Imaginary enhance the personalities of its characters and support the direction of each scene and the film overall. I listen to all genres of music as a hobby, and as I listened to the demos for The Imaginary and sorted out my impressions and opinions, I was reminded that no matter the genre, I really enjoy new and unexpected alternatives. For this film, I wanted the music to be free of preconceived ideas because the subject of this film is imagination. For example, when I heard the demo of the musical theme for Mr Bunting, my immediate response was “This is it!”. The sound carried Mr Bunting’s incomprehensible, bizarre and formidable aura. The arrangements throughout the film are also brilliant and spark one’s senses. With music playing a significant role in helping our viewers enjoy the story and getting them emotionally involved with the characters, I believe that one of the scenes that I like playing this role is Emily’s flying scene.

Yoshiyuki Momose, Director of The Imaginary

<百瀬義行>
アニメーション演出家。 高畑勲監督作品『火垂るの墓』(88)での原画担当を機にスタジオジブリへ入社。以降『おもひでぽろぽろ』(91)、『平成狸合戦ぽんぽこ』(94)、『もののけ姫』(97)、『千と千尋の神隠し』(01)など、数々のスタジオジブリ作品で中核的役割を担った。『ギブリーズ episode2』(02)で短編初監督。capsuleや新垣結衣のPVでも活躍。その後、スタジオポノック短編劇場『ちいさな英雄』(18)の一編『サムライエッグ』、2021年にはオリンピック文化遺産財団芸術記念作品となる短編映画『Tomorrow’s Leaves』を監督。


あらゆる世代の心を揺さぶるファンタジー超大作

この冬、『メアリと魔女の花』のスタジオポノックが全世界に贈る待望の最新作!ようこそ、イマジナリの世界へ。

長編第一作『メアリと魔女の花』が150の国と地域で公開され、世界で高い評価を獲得したスタジオポノック。子どもとすべての大人たちに美しい手描きアニメーション映画を作り届けるという志のもと、常に新たな挑戦を続けるスタジオポノックが、この度、長編アニメーション最新作『屋根裏のラジャー』を発表します。

原作は、イギリスの詩人・作家のA.F.ハロルドによる「The Imaginary」(「ぼくが消えないうちに」こだまともこ訳・ポプラ社刊)。想像の世界から生まれたイマジナリーフレンドの視点で語られる本作は、発表されるやイギリス文学協会賞受賞を皮切りに、ケイト・グリーナウェイ賞、カーネギー賞など、数々の文学賞にノミネートされ、各有力メディアからも絶賛されました。

現実と想像が交錯する世界で起こる、人間には見えない大冒険という特異な題材。スタジオポノックが得意とする精緻で美しい背景美術と圧倒的なアニメーションの数々。そして、日本初となる新たな技術を用いた光と影の演出により更なる深化を遂げた手描きアニメーション。監督の百瀬義行を中心に日本最高峰のクリエイターたちが、私たちのすぐ傍らにいるイマジナリの物語をエモーショナルに描き出します。

「父と子、母と子、そして見えないところで懸命に生きる世界中の私たちの物語」として、この冬、あらゆる世代の心を揺さぶるファンタジー超大作『屋根裏のラジャー』が誕生します。

イントロダクション|『屋根裏のラジャー』公式サイト

◆Characters / Cast
ラジャー/寺田心
アマンダ/鈴木梨央
リジー/安藤サクラ
エミリ/仲里依紗
オーロラ/杉咲花
ジンザン/山田孝之
ダウンビートおばあちゃん/高畑淳子
老犬/寺尾聰
ミスター・バンティング/イッセー尾形


オリジナル・サウンドトラック

本作品の主題歌は、クリスティーナ・アギレラと共演したシングル「Say Something」が2015年の第57回グラミー賞最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞に輝いたアメリカの2人組デュオ=ア・グレイト・ビッグワールドと、2016年発表のシングル「ファイト・ソング」が究極の“自分応援歌”としていまだにSNSで熱い支持を得るアメリカの女性シンガー、レイチェル・プラッテンが共演した壮大なバラード「ナッシングス・インポッシブル」。

その他、「Voglio Una Casa」「Lascia ch’io pianga」「Also sprach Zarathustra~Einleitung」といった劇中歌と、agehaspringsによる劇伴楽曲を収録したオリジナル・サウンドトラック・アルバムです。

2023年12月15日(金)公開映画
「屋根裏のラジャー」オリジナルサウンドトラック
2023年12月6日(水)Release
CDのご購入・配信・ダウンロード

◆CREDIT

01『イマジナリのテーマ~ようこそ!イマジナリの世界へ』
プロデュース:玉井健二 & agehasprings
作曲:井上栞
編曲:玉井健二、長橋健一
Rec・Mix:森真樹

02『憂鬱な気分を吹っ飛ばせ』
プロデュース:玉井健二 & agehasprings
作曲:古賀頌哉
編曲:玉井健二、古賀頌哉
Rec・Mix:森真樹

03『伝説のクリスマスツリー』
プロデュース:玉井健二 & agehasprings
作曲:岡本剛
編曲:玉井健二、岡本剛
Rec・Mix:森真樹

04『雪男襲来』
プロデュース:玉井健二 & agehasprings
作曲:長橋健一
編曲:玉井健二、長橋健一
Rec・Mix:森真樹

05『ぼくが見えるの?』
プロデュース:玉井健二 & agehasprings
作曲:井上栞
編曲:玉井健二、井上栞
Rec・Mix:森真樹

06『バンティングのテーマ』
プロデュース:玉井健二 & agehasprings
作曲:長橋健一
編曲:玉井健二、長橋健一
Rec・Mix:森真樹

07『ラジャーの絶望』
プロデュース:玉井健二 & agehasprings
作曲:長橋健一
編曲:玉井健二、長橋健一
Rec・Mix:森真樹

08『家が欲しいな/ルチッラ・ガレアッツィ』
プロデュース:玉井健二 & agehasprings
編曲:玉井健二、長橋健一
Rec・Mix:森真樹

09『エミリのテーマ (出会い)』
プロデュース:玉井健二 & agehasprings
作曲:長橋健一
編曲:玉井健二、長橋健一
Rec・Mix:森真樹

10『家が欲しいな (instrumental)』
プロデュース:玉井健二 & agehasprings
編曲:玉井健二、長橋健一
Rec・Mix:森真樹

11『ようこそ!イマジナリの世界へ (ヴェネチア)』
プロデュース:玉井健二 & agehasprings
作曲:井上栞
編曲:玉井健二、長橋健一
Rec・Mix:森真樹

12『ヴェネチアの宴』
プロデュース:玉井健二 & agehasprings
作曲:長橋健一
編曲:玉井健二、長橋健一
Rec・Mix:森真樹

13『私を泣かせてください』
プロデュース:玉井健二 & agehasprings
編曲:玉井健二、長橋健一
Rec・Mix:森真樹

14『エミリのテーマ (初仕事)』
プロデュース:玉井健二 & agehasprings
作曲:長橋健一
編曲:玉井健二、長橋健一
Rec・Mix:森真樹

15『ツァラトゥストラかく語りき (導入部)』
プロデュース:玉井健二 & agehasprings
編曲:玉井健二、長橋健一
Rec・Mix:森真樹

16『イマジナリのテーマ (夕暮れ)』
プロデュース:玉井健二 & agehasprings
作曲:井上栞
編曲:玉井健二、長橋健一
Rec・Mix:森真樹

17『バンティングのテーマ (再会)』
プロデュース:玉井健二 & agehasprings
作曲:長橋健一
編曲:玉井健二、長橋健一
Rec・Mix:森真樹

18『ナッシングズ・インポッシブル (屋根裏部屋)』
プロデュース:玉井健二 & agehasprings
編曲:玉井健二、長橋健一
Rec・Mix:森真樹

19『エスケーピング』
プロデュース:玉井健二 & agehasprings
作曲:長橋健一
編曲:玉井健二、長橋健一
Rec・Mix:森真樹

20『バンティングからは逃げられない (廃墟)』
プロデュース:玉井健二 & agehasprings
作曲:長橋健一
編曲:玉井健二、長橋健一
Rec・Mix:森真樹

21『エミリの消失~ラジャーの絶望』
プロデュース:玉井健二 & agehasprings
作曲:長橋健一
編曲:玉井健二、長橋健一
Rec・Mix:森真樹

22『イマジナリ賛歌 (決意)』
プロデュース:玉井健二 & agehasprings
作曲:武藤勇斗
編曲:玉井健二、武藤勇斗
Rec・Mix:森真樹

23『ぼくはアマンダの元へ!』
プロデュース:玉井健二 & agehasprings
作曲:武藤勇斗
編曲:玉井健二、武藤勇斗
Rec・Mix:森真樹

24『バンティングからは逃げられない~ようこそ!イマジナリの世界へ~黒髪少女』
プロデュース:玉井健二 & agehasprings
作曲:長橋健一、井上栞
編曲:玉井健二、長橋健一
Rec・Mix:森真樹

25『ナッシングズ・インポッシブル (ストリングス)』
プロデュース:玉井健二 & agehasprings
編曲:玉井健二、長橋健一
Rec・Mix:森真樹

26『イマジナリ賛歌』
プロデュース:玉井健二 & agehasprings
作曲:武藤勇斗
編曲:玉井健二、武藤勇斗
Rec・Mix:森真樹

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